育休復帰後に正社員からパートにされそうになった話

こんにちは、ななです。

今回は育休復帰後に正社員からパートにされそうになったことについて、お話したいと思います。

この事があったのは2022年のことです。

私の職業・勤務形態について

私の職業は歯科衛生士です。少人数の、小さな職場で働いています。

私の職場では私以外に産休・育休を取得した人が今まで1人もいなくて、私が産休・育休取得者第一号になりました。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

産休は出産予定日の6週間前から産後8週まで取り、育休は子が1歳の誕生日の前日まで取りました。

産休に入った頃は勤め始めて5〜6年目で、産休に入るまでずっとフルタイムの正社員として働いていました。

産後、復帰後の勤務について相談しに行く

産後4ヶ月頃で私の体調が落ち着いてきた頃、復帰後の勤務について相談しに行くことにしました。

復帰後の直前よりも、早めに相談しておいたほうが良いと思ったからです。

私の勤務形態の希望としては、時短勤務の正社員でした。

時短勤務といっても週30時間ほど、月120時間以上働くことが希望でした。

なぜその勤務形態の希望かというと、今後第二子を授かり保育園の申し込みをするときに時短勤務の正社員だと保育園に入りやすいからです。

実際、私の時短勤務で働いた場合のお給料と、パートで働いた場合のお給料はそれほど変わりません。

むしろ、パートで働けば夫の扶養に入りますし保育料も下がるのでトータルの収入・支出はそれほど変わりません。

しかし、第二子の保育園のことを見据えて時短勤務の正社員を希望しました。

職場に勤務形態の希望を伝えたところ…

職場に「時短勤務の正社員として復帰したい」と伝えたところ、返ってきた返事は以下の通りでした。

  • 子どもが小さくて大変だからパートの方がいい
  • 子どもの体調不良のときにパートの方が休みやすい
  • 「そんなに稼がなくても、生活に困ってないでしょ?」

確かに子どもが小さい頃、特に保育園に預け始めると熱やら病気で呼び出しが多いと聞いたことがあったので確かにごもっとも…。

しかし、「そんなに稼がなくても、生活に困ってないでしょ?」はどうかと思いました(笑)

実際に本当に言われたんですけど、何を根拠にそう言ってるのか、心の中では「はぁ?」っていうのが本音ですよ(笑)

しかも言ってきたのは子持ちのママですからね。(子どもは成人済み)

生活に困ってないとしても、これから子どもにお金がかかるので貯金したいですし、なにより私は第一の目的である「第二子を授かり保育園にいれる」という目標があります。

ここは私も譲れない…。しかし職場と揉めるのも嫌でしたので、とりあえず「復帰後の勤務について夫と相談します」と言って、この日は職場をあとにしました。

私の対応策

時短勤務を希望したのに、すんなり受け入れてもらえずパートをすすめられた私は腑に落ちませんでした。

言い方が悪いですが、丸め込まれてると感じました。

モヤモヤしていたのでどうしたかいうと、とりあえず夫に相談し、他にも意見を聞きたかったので労働基準局に電話で相談しすることにしました。

私の状況を相談した結果、以下の通りでした。

  • 雇用主側が勝手に正社員からパートにすることはできない(本人の希望がないとパートにはできない)
  • 職場に社労士さんがいるのだから「正社員からパートにできないこと」は雇用主も知っているはず
  • 労働者にも主張する権利がある
  • 5〜6年も勤めているのだから自信を持って時短勤務を希望していい
  • 関連の資料を送るので、資料を見せながらもう一度職場で交渉してみてほしい
  • それでもダメなら労働基準局が対応する

相談にのってくださった方がハキハキとした女性の方で心強かったです。

育休後に正社員からパートにするのはマタハラにあたること、本人の希望がないと勝手に正社員からパートにはできないとのことでした。

労働基準局の方からは「正社員からパートにするなんて、言い方が悪いけど丸め込まれてる」とも言われました。(私もそう思ってました。)

確かに正社員からパートにすれば雇用主側は使い勝手が良いのかもしれません。

私の職場では、社会保険などの関係を社労士さんが主に手続きしています。

それを伝えたところ、「社労士さんがいるのなら尚更『本人の希望がなく正社員からパートにできないこと』を雇用主は知っているはず(むしろ知らないとおかしい)」と言っていました。

そして、「産休・育休や有休を取るのと同じで時短勤務を希望することも労働者の権利なので自信を持っていい。労働基準局から、『育休復帰後に正社員からパートにできない』と注意書きが書いてある資料を送るので、その資料を持ってもう一度職場に交渉に行ってほしい。それでもダメなら労働基準局側が対応します。」

とのことでした。

今後どうしたらいいのか、このまま職場の圧に押しつぶされて主張できずに終わってしまいそうでしたが、そう言ってもらえたことが心強かったです。

後日、送ってもらった資料を持って再度職場に交渉に行くことにしました。

再度、職場へ交渉に

後日、労働基準局から送ってもらった資料を持って再度職場へ行きました。

私だけではうまく伝えられず、また丸め込まれるかもしれないと思ったので夫にもついてきてもらうことにしました。

そして前回の上司の発言もあったので、今回は交渉中の会話を録音して何かあったときのために証拠を残しておくことにしました。

証拠を残しておいたほうが、また労働基準局に相談しやすいと思ったからです。

そして夫と職場で交渉した結果、前回とは違いすんなりと時短勤務を受け入れてもらいました。

  • 夫と共に職場へ行って交渉したこと
  • 録音していることがバレていたこと

夫がスマホで録音していたのですが、多分バレていました(笑)

夫がスマホを手元に持って、画面をロックせず録音機能が見える状態で話していたからだと思います(夫もうっかりしてしまったそうです。)

ですが、録音していることが分かったせいか?前回とかけてくる声が全然違いました。前回とは違い優しい声がけで、前回はなんだったのか…と思うほどでした。

私も夫も職場に対して警戒していると思われたからかもしれません。

面倒くさい夫婦だと思われたでしょうが、最終的には時短勤務を受け入れてもらうことができました。

ちなみに労働基準局に相談したことは職場には言わずに、労働基準局からもらった資料も何か言われたときのためにお守り代わりに持っていましたが提示することなく終わりました。

その後 〜育休復帰後〜

育休復帰後は希望通り、時短で勤めることになりました。

夫と職場で交渉に行ったことで「私の夫は面倒くさい、細かい」と知られたからか、その後は上司も何も言ってくることはありませんでした。

むしろ前よりも気遣ってくれるようになった気がします。

2024年9月現在では私が第二子を妊娠中で、また産休・育休を取得することになっています。

計画通りというと聞こえが悪いかもしれませんが、第二子も無事に希望の保育園に受かることができました。

終わりに

今回、私ひとりの力では時短勤務になることは難しかったと思います。

「周りの目を気にしない、メンタルが強い夫の存在」と、相談にのってくださった労働基準局の方のおかげです。

私のやり方は、下手すると職場との関係を悪くしたかもしれません。

しかしそれでもめげずに、労働者としての権利を主張することで社会に影響を与えると思います。

妊娠中や育休復帰後のママにとっては権利が主張しにくい雰囲気があります。

妊娠中や育休復帰後は周りに迷惑がかかることは本人が重々承知しています。

周りに迷惑がかかるとわかっているので主張しにくいです。

逆に権利を主張しすぎると「妊婦様だ」とか逆マタハラと言われてしまいます。

妊婦さんや子どもがいるママへの理解が深まり、もっと妊婦さんや育休復帰後のママが働きやすい社会になってくれることを願っています。

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