「アパート更新時に家賃を3000円上げられてしまった」「家賃が上がるのは決定事項のようで、断れない」
アパート更新時、家賃値上げの通知が来ることがあります。
家賃値上げは必ずしも応じる必要はなく、拒否することもできます。
本稿では、家賃値上げを拒否して、据え置きの家賃で更新してもらう方法を紹介します。
私は過去に同様の方法で2回中2回とも家賃交渉に成功しているので、これから更新を迎える方はぜひ読んでみてください。
家賃値上げの通知について
家賃値上げの通知は下記のようなお手紙が来ます。(抜粋)
- 次回更新時から下記条件により賃料等の改定をさせていただきたく、謹んでここにお願い申し上げます。
- 近年の公共料金をはじめとした諸物価の上昇に伴う諸費用等の増加などの経済事情の変動により、止むを得ず値上げせざるを得ない状況となりました。
- 後日あらためて更新契約書類をお送りいたしますのでご査収ください。
最近我が家に来た通知では、家賃を3000円、共益費が500円値上げするお願いでした。
一見、決定事項のように見えますが、あくまでも「お願い」です。
家賃値上げのためには貸主と借主で同意が必要であるため、借主が納得しない場合は拒否する権利があります。
次項では拒否するためのテンプレートを紹介します。
家賃据え置きで更新してもらうためのテンプレート
下記の文言を管理会社にメールで送るだけです。
本日、「貸室賃貸借契約の賃料等の改定に関するお知らせ」という題目の手紙が来ました。内容を確認しましたが、改定となる理由に納得ができないため、賃料の改定に同意できません。
「これだけ!?」と思われる方もいるかも知れませんが、これだけで問題ありません。
家賃値上げはあくまでも貸主からの「お願い」なので、同意できない旨を伝えるだけです。
この文章でのポイントを下記の通り紹介します。
ポイント① 同意できない理由を抽象的に伝える
「内容を確認しましたが、改定となる理由に納得ができないため」の部分です。
ただ同意できない旨を伝えるのではなく、ちゃんとお手紙読んだ結果、同意できませんでしたよ。とアピールしましょう。
ポイント② 余計な情報は伝えない
同意できない理由は抽象的だけにし、お手紙の内容までは触れないほうがいいです。
理由としては、あまり余計な情報を伝えると、理論的に反論されてしまうからです。
余計な情報を伝えてしまった場合と反論される内容は下記のようなパターンが考えられます。
- 借主「諸経費の増加は家賃とは関係ない」→貸主「でしたら、共益費だけの改定はいかがでしょうか?」
- 借主「周辺物件と比較しても、値上げするほどでもない」→貸主「他物件ですと、◯◯は築年数と間取りが同様で家賃が◯円なので、妥当です」
論破されないためにも、管理会社に詳細を聞かれるまでは余計な情報を伝えないほうがいいです。
メールを送った後電話連絡が来た場合の対応
前項で紹介したメールを送った場合、後日電話が来ることもあります。
電話が来たときのために、下記のような対応準備をしておきましょう。
- 貸主「家賃値上げに同意できない理由を具体的に教えて欲しい」→借主「すでに建っているアパートに対して値上げするのは納得できない」
- 貸主「土地の価格は上がっている」→借主「土地の価格が上がることにより、更新前と比較して経費が何円上がったのか確認したい」
管理会社も「お願い」であることは承知しているので、そこまで問い詰められることはないと思いますが、予め回答を考えておくと安心です。
ちなみに、私の場合は電話で「メール頂いた通り同意できないとのことなので家賃据え置きにします。更新はして頂けるとのことで、今後ともよろしくお願いします。」と礼儀正しく伝えられただけでした。(トラブルもなし)
トラブルを回避するために
管理会社から「少しでもいいから値上げさせてほしい」等、電話でお願いされてしまった場合は、共益費だけ値上げを許したりして、柔軟に交渉を進めるとよいです。
家賃にはメンテナンス費用も含まれていたり、共益費には清掃等の費用も含まれているため、多少は値上げされてもしょうがないものだとは思います。
周辺相場と比較して、家賃があまりにも安い場合、多少は譲歩しても良いと思います。
まとめ
今回は家賃値上げを回避するための方法を紹介しました。
家賃値上げはシンプルに断るだけで、簡単に回避できます。
2年更新で3500円の家賃値上げを開始した場合、87500円(24ヶ月×3500円+更新費用3500円)も節約することができます。
節約したお金を自由に使うためにも、家賃値上げはできる限り回避したいです!